単独行動単独募集での成果が出ていたものの、一人でせざるを得ない状況に追い込んだからこそ出来るのですが、先輩がいるとどうしても心のどこかで頼ってしまうのだ。間近で見られていると、何故だか萎縮してしまい、一人で回っている時とは全然違ってしまい、全くダメなのだ。やはり役割分担としては自分は脇役タイプなので、そうしたいのだが、中々それをさせてもらえないことに耐え難い想いを募らせるようになっていったのだ。
一人ならできることが他人に見られているとできないというのは、自意識過剰なのか、恥ずかしがり屋なのか、自信が全くないからなのか、よく見られたいはずなのに逆の行動が出てしまうのは不思議だ。がしかし、どうしても上手く行かない日々が続き、次第にまた単独行動を模索し始めたのだ。
とは言え、単独行動による単独募集を再び提案するということは、また先輩を一人にさせてしまうことを意味する。そうなると、また数字が挙がらなくなるはずなのだ。何だかんだと様々なことを考えるのも億劫になってきてしまったのだ。
いつしかまた一人になりたくても、それを叶えると数字面に支障をきたしてしまうのだ。全体の数字を優先するのか、個人のわがままを優先するのか、二択の問題でもなさそうな気がしつつ、逡巡ばかりしていた。こういう時に自分の場合は、極端な行動に出てしまう傾向があったのだ。それはリセットだ。何もかもを台無しにするというか、逃げるというか、一から出直すというか、この時は結局、独立したいという全く無謀なことを言い始めたのだ。まさに若気の至りだった。