元々お金に興味がなかった訳ではありませんが、社会に出て直ぐは早朝から深夜まで仕事漬けの日々で時間の活用を工夫する余裕がなかった。その後独立もどきの時代もバイトとの掛け持ちで、生計を維持させるのが精一杯だった。再びサラリーマンに戻り、安定した給与をいただきながら、仕事の幅を広げるためには学ぶ必要がある事を感じるタイミングでFP資格に出逢ったのだ。昔から読書が好きで電車通勤の際には大体小説などを読んでいたところ、資格の勉強のための読書に切り替える事にしたのだ。

その学びは仕事に関係するのみならず、自らの人生にも必要な事柄ばかりで、興味が尽きる事がなく、まさに一石二鳥どころか、三鳥四鳥並みに感じながら、貪るように教材テキストや書籍を読み漁る日々を送るようになっていた。その甲斐あってか、AFP試験にはあっさりと合格することができた。また仕事では、第3分野の単品商品販売を切り口としながらも、証券分析がしたいがために、ハンコを貰いに行くだけの営業スタイルはどこへやら、無駄な保険料を払う事にならないためにも、家計のトータルで最適化を図る事の必要性を訴求しながら、可能な限り既加入の保険証券を拝見させていただけるようなアプローチを行うようになった。

そうしてお預かりした証券を一旦持ち帰らせていただき、保障のグラフや保険料負担の推移、公的保障からどの程度の給付を受けられるかなどが一目でわかるような資料を作成し、そのうえで不足する保障があれば追加を、過剰な場合は見直しを提案するように心掛けた。勿論提案をしたからと言って、全てが受け入れられる訳ではありませんが、これら一連の流れ自体そのものが知識となり経験となり、更に学びのキッカケに繋がるのだ。そして、CFP資格にもチャレンジする事を決め、仕事と学びの充実した日々を過ごしていた気がする。

ただ、流石にレベルが全然違い、全6科目において合格点以上を取るのは至難の業だった。挑戦1年目は残念ながら、1科目落としてしまったのだ。それでも諦めず翌年に残りの1科目を何とかクリアし、無事にCFP資格も得る事が出来た時には、それほど努力しなかった大学の合格や就職の内定時とは全く違い、努力を続けた結果に得られたものの喜びは相当に大きかった気がする。その喜びを仕事の中で存分に活かしていく事だけに振り向ければ良かったのかもしれないが、更に次の資格への挑戦を考えるようになってしまったのだ。

By hb

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