知識を習得し、資格を取得し、お客様のニーズを把握し、既加入の保険証券分析を行い、論理立てた内容とともに見栄えの良い提案書を提示したからと言って、全員に受け入れられるとは限らないのだ。勿論、採択の確率を高める事にはある程度貢献している可能性は有るが、最終的な判断は、矢張り「人」なのだ。誠意を持って、嘘偽りなく、自分事としてともに考え、長い目で見た家計の改善や適正な保障額見直しへの提案を行っていたとしても、見た目も含めたフィーリングというか、相性というか、安心感、信頼感を得て頂けるような笑顔と表情、振る舞いをコントロールできるか否かで大差がつくのだ。

長年に亘り人との接触を避けながら生きてきて、就職後の営業補助の仕事、その後の営業の仕事を通じて、笑顔や表情の大切さを認識するものの、特に重大視してこなかったのだ。会社員時代はそれでも何とかやって来られたし、失うものがあったとしても会社が吸収してくれていただけなのだ。自分の会社では、その会社も自分が責任を持つ必要が生じるため、自分に跳ね返ってくることをイメージせざるを得ない状況になったのだ。1件の契約を獲得できない事が積もり積もると膨大な機会損失となって会社の経営にじわじわと影響を及ぼしてくるのだ。

つまり、自分の笑顔一つ、表情一つ、ものの言い方一つ、振る舞い一つ、これら全てが売上、ひいては経営というものに影響を与えるということを有意識でもっておく必要があるのだ。そのうえで、それらを自分でコントロールできるようにすることが最大の課題であり、成長成功へのカギであり、最重要資産になるのだ。つまり、いくら知識や経験、資格、技術があったとしても、それらは枝葉に過ぎず、根っこや幹となるのは、どこまでも人間的な魅力になるのだ。これが最も足りていなかったものであり、気づいてもいなかったものであり、未だに発展途上中で、中々到達点が目には見えにくいのか、自分の立ち位置が離れすぎているのかが不明なまま、今も模索しているところなのだ。

端的に言えば、商品は他でもない自分自身であるという事になるのだ。つまり、自分自身を売り込む必要があるという事は、自分の魅力を知る必要があるし、自覚する必要があるし、他人様に自慢にならないように、認めてもらう必要があるのだ。これ程難しい事は無い気もするが、それができないのなら、独立しなければ良いだけの事なのだ。独立とは自分の魅力、人間力、得意、特技などで自分の生計を立てていく事という観点から、当時の自分は何一つ持ち合わせがなく、そのお陰?で、今日までひたすら低空飛行を続けてきたのだが、それでも何とかギリギリ落ちずに持ち堪えているのだ。これはこれで奇跡なのかも知れないのだ。

By hb

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